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ウィンタブさんで実機レビューさせてもらったZUK Z2は中国ではZUKブランドで販売されていますが、インドではLenovoブランドで「Lenovo Z2 Plus」という名称で販売されています。

基本的にはU-Touchを採用したZUK UI(ZUI)を採用という点では同じなのですが、以下の点で差異があります

  • 中国版(Lenovo ZUK Z2用)
    デフォルトのランチャーがZUIオリジナルのもの
    Google Mobile Service関連のコンポーネントなし(中国でGoogleのサービスがサービスインしていないため)
    中華アプリを多数プリインストール
  • インド版(Lenovo Z2 Plus用)
    デフォルトのランチャーがZUIオリジナルではなくAOSP準拠(Google NowランチャーなのかLauncher3なのかは不明)
    Google Mobile Service関連のコンポーネントプリインストール
    中華アプリなし

という差異があります。日本でストックROMに戻して使うのであればデフォルトランチャーがAOSP準拠でGoogle Mobile Service関連のコンポーネントがデフォルトでプリインストールされているインド版を焼いたほうが無難でしょう。ROM焼きは専用のフラッシュツールがあるわけではなく、QualcommがOEM向けに配布しているQPSTかXiaomi端末の標準ツールであるMi Flashで行えるようですが、QPSTに関してはライセンス関連がいろいろ微妙な部分があるためMi Flashを利用したほうが無難だと思います。

公式ROMに関しては上記の通りなのですが、GearBestやBanggoodなどの中華ECサイトでは中国版・インド版には本来存在していない日本語ロケールを追加し、不要なアプリの削除などを行ったショップカスタムROMが存在するのですが、どうもこのショップカスタムROMがショップによって仕様が異なったり同じショップでも時期によって差異があるものがあるためちょっとまとめておきたいと思います。

  • GearBest版前期(AndroPlusさんなどでレビュー)
    ベースは中国ROM
    Google Mobile Serviceプリインストール済み
    AOSP Androidから移植した日本語ロケールあり
    U-Touch設定などZUI独自部分のローカライズなし
    AndroPlusさんでレビューされているGearBest販売のROMがこれになります。中国版ROMをベースにGMS関連のコンポーネントの追加、AOSP Androidからの日本語リソースの追加、OTAアップデートの削除などを行い日本人ユーザーにも使いやすいよう改編していますが、この時点のROMではU-Touch設定などZUI独自の部分はローカライズされておらず、言語設定を日本語にするとこの部分に関しては英語に切り替わります。
  • GearBest版後期(AndMemさんなどでレビュー) ZUI Version 1.9.044 ST Androidセキュリティパッチ 2016/2/1
    ベースは前期と同じく中国ROM
    改編内容も上記に準拠するがZUI独自部分に関しても一部機械翻訳で日本語ローカライズ済み
    AndMemさんでレビューされている、おそらく現在GearBestで購入できるものに入っていると思われるショップROMがこれになります。
    基本的な内容は上記前期GearBest ROMと同じですが、ZUI独自部のリソースも手を加えて機械翻訳で文章が微妙ながら日本語化が一応なされています。
    OTAがふさがれており、ショップROMに関してはイメージファイルを公開していないため、前期GearBest ROMユーザーは本バージョンに更新することはできません。
  • Banggood版(ウィンタブさんでレビュー) ZUI Version 2.0.093 ST Androidセキュリティパッチ 2016/8/1
    インド版ベース?
    デフォルトランチャーがZUIオリジナルからGoogle Nowランチャーに差し替え
    それ以外の内容はGearBest版後期に準拠
    かのあゆがウィンタブさんでレビューした、Banggood販売のZUK Z2にインストールされているものはGearBest版と異なりデフォルトのランチャーがZUIオリジナルのものではなくGoogle Nowランチャー(いわゆるAOSPランチャーの”Launcher 3″ではなく)に差し変わっています。
    それ以外の内容に関してはGearBest版後期と同内容となっており、機械翻訳感がバリバリ出ているZUI独自部分の一部ローカライズも全く同じものになります。
    インド版のLenovo Z2 Plus用のストックROMのランチャーも同様の仕様になっていることやデフォルトの地域設定がインドになっていることからインド版ROMをベースにGearBest版と同じ改変を行っている可能性もありますが詳細は不明。

他ショップではさらに違うカスタマイズがなされている可能性がありますが一応自分が確認できているものとしては以上となります。ZUIのバージョンやAndroidセキュリティパッチ適用の状況などを見た感じ最も新しいのはBanggood版のインド版ROMをベースにしたと思われるものでしょうが、ここら辺も出荷時期や在庫の状況によってバージョンが異なる可能性があり微妙なところ。さらに言えばLenovo純正のストックROMやCyanogenmod(Linage OS)などのカスタムROMは(ZUK Z2の場合は選択肢は現状少ないですが)いくらでもダウンロードできますが、ショップカスタムROMはOTAがふさがれてる上にショップ自体がイメージを配布していない(そもそも販売ページでOTAがふさがれているともショップ独自のROMが入っているとも記載されていない)せいかGearBest前期ROMユーザーはGearBest後期ROMに更新することはできません。

ショップカスタムROMについてはウィンタブさんの記事にも書いたとおり、ROMの不整合による文鎮化が起きる可能性があることなどからOTAがふさがれていることを除けば日本人ユーザーにとっては使いやすいカスタマイズがなされていることから商品ページでストックと選択できるようにしてほしいとは思うもののそれ自体は中華端末自体OTAがあまり積極的に降ってくる機種が多くないことも含めいいとは思うのですが、同一機種で、しかも同じショップでも購入時期でここまでROMの内容にばらつきがあるとさすがに混乱を招くんじゃないかなぁというのが正直な感想です。

実際うちもウィンタブさんでレビューする前にAndroPlusさんの記事でGearBest前期ROMの内容を把握していたのですが実際に来たBanggood版はZUI独自部も一部ローカライズ済み、デフォルトランチャーがGoogle Nowランチャーに変更されているものだったので最初かなりびっくりしました。ショップ間で統一しろとは言いませんし公式ROMを改編している関係上ショップ側でROMイメージを配布できない都合もあるんでしょうが時期によってバージョンが違うのはちょっと勘弁願いたいものです…これから新規購入するユーザーも混乱するでしょうし…

めんどくさいのであればインド版Lenovo Z2 Plus ROMに戻して使うのがやっぱりベターだと思います。こちらだと現在のバージョンではソフトウェアナビゲーションボタンの表示設定もできるようですし、何よりOTAでもう間もなくリリースされる公式Nougatへのアップデートも受け取れるので、日本語ロケールがないことを差し引いてもリソース変更されてもOTAで更新が降ってこないショップカスタムROMを使うよりは安心できると思います。

手元にいるZUK Z2は…とりあえずBanggood ROMがそれなりに使いやすいことやNougat端末はメインのXPERIA X CompactやNexus 5x、Galaxy S5 SCL23がいることからちょっと当面はこれで使おうと思います。ショップROMに戻せないし…

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