「いい機種」だが…Huawei P9 Lite Premium レビュー

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先週より「Try UQ Mobile」でHuawei P9 Lite Premiumをお借りしていました。

Try UQ Mobile/WiMAXは一時期携帯メールアドレスがなくても救済策としてメールアドレスだけでお試しすることができたのですがこれを悪用して不正利用するユーザーが多かったのか、携帯キャリアメールを持っているユーザーでないと完全にトライアルサービスを受けることができなくなっていたのですが、先日SMS経由でも登録できるようになりMVNO回線をメインに利用しているユーザーでも気軽にUQ Mobile/WiMAXを試すことができるようになりました。

当初はこの機種もウィンタブさんでレビューを取り行おうと思ったのですが、借りた直後にHuaweiが日本国内で「Nova」「Nova Lite」の2機種を投入し、さらに現在開催中のMWC 2017で「P10」「P10 Plus」を投入し、「P10 Lite」の登場もうわさされて立ち位置が微妙になってきたことから予定を変更して個人ブログのほうで紹介することにします。

いい機種だとは思いますし、Huaweiらしい完成度の高い一台なのですが、ちょっと現時点で積極的にお勧めできるかといえば微妙な立ち位置になってきました。

そもそも正確な意味でのP9 Lite派生機ではない

Huawei P9 Lite Premiumはau系MVNOキャリアのUQ Mobileから2016年11月25日に投入された機種で、一応日本では安価でありながら高品質で性能も十分、高解像度ディスプレイと指紋認証まで搭載した良ミッドレンジモデルとして大ヒットした「P9 Lite」の派生モデルということになっており、デザインもほぼそのものとなっていますが、実はこの機種はHuawei P9 Liteの派生機種ではなく海外では「Huawei G9 Youth」として発表された機種だったりします。

HuaweiのGシリーズは日本でもAscendブランド時代の「G6」のみは日本で正式展開していました。当時は最新(かつ実は採用例がKitkatまでのつなぎのマイナーアップデートだった故に採用例が極めて少ない)のAndroid 4.3を採用し、SnapDragon 410、1GB RAM、8GB ROMを搭載した2015年の平均的なミッドレンジモデルでした。最後は1万未満でたたき売りにされていた店もあったのでそのタイミングで購入したユーザーも多かったのではないでしょうか。ストレージの少なさは気になるものの、当時「STREAM S 302HW」として日本では発売されていたAscend P6のデザインを継承した安っぽさを感じないデザインで魅力的な一台でした。

そのGシリーズとして展開されているG9 Youthが日本では「P9 Lite」がヒットしたため、またデザインもほぼ共通だったこともあってかau回線の通信バンドに対応させたうえで「P9 Lite Preimum」という名称で日本に投入されることになりました。

そのためカメラソフトウェアのバージョンがオリジナルのP9 Liteより一世代古いバージョンだったり、あるいは搭載SoCがHuawei Kirin 650ではなくQualcomm SnapDragon 617だったりかなり中身は「別物感」漂う機種になっています。

スペック

OS: Android 6.0.1 “Marshmallow” With EMUI 4.1

CPU: Qualcomm SnapDragon 617 Quad

RAM: 3GB

ストレージ: 16GB

ディスプレイ: 5.2インチ  IPS 1,920×1,080(FHD)

ネットワーク: 802.11b/g/n、Bluetooth 4.1

カメラ: イン800万画素、アウト1,300万画素

バッテリー: 3,000mAh

サイズ: 146.8×72.6×7.5mm /147g

基本的にはP9 Liteのスペックを継承している部分もありますが、前述のとおりベースモデルがもともと「P」ラインの製品ではない関係上搭載SoCがKirinではなくSnapDragonだったり搭載RAMが2GBから3GBに変更されているなど中身は微妙に変わっています。

RAM自体は2016年モデルまでのXPERIAのフラッグシップと同じ容量を搭載するなど向上していますが、SoCの変更の関係上Antutuベンチの結果は下がっているなど「P9 Liteのアッパーバージョン」とは単純には言えない機種になっているので正直この辺に関しては微妙なところです…

ただMediaTekやHuawei Kirin SoCに搭載されているARMのリファレンスGPU「Mali」はデレステにおいては3D標準モードにおいてグラフィック面で互換の問題が発生するのでデレステをプレイしたいのであればオリジナルのP9 Liteより無難な選択ではあると思います。

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OSはAndroid 6.0.1に独自UI「EMUI」のバージョン4.1を搭載。実はかのあゆが最初にSIM差し運用した端末が当時Emortion UIと呼ばれていたころのEMUI 1.5を搭載したHuawei Stream X GL07S(Ascend P2の日本キャリアモデル。グローバル版より先行して投入)だったこともあり特に違和感なく使えましたが、EMUIに限らずZUK Z2に搭載されているZUIやXiaomi端末に搭載されているMIUIなどはAndroid標準ホームに搭載されているドロワー画面を廃してホーム画面に直接アプリショートカットを登録する形式をとっているため、人によっては違和感を覚えるかもしれません。

Android 7.0″Nougat”世代のEMUI 5.0は割とAOSP寄りのUIに近づいたようですが、この機種に関しては立ち位置上Nougatにアップグレードされるかは微妙なところです。

一応UQ Mobile専売モデルということでau回線仕様前提ではあるもののこにこす。さんのところの記事によるとdocomoの通信バンドもサポートしており、技適も通過しているようです。

僕個人がP9lite Premiumに対して思うこと。 : こにこす。

筐体

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筐体デザインに関しては元になっている「P9 Lite」をほぼ継承。一見すればどちらがどちらだかよくわからないデザインになっています。

個人的にこのデザインは好きですね。オリジナルのP9 Liteが出たときは真剣にメイン機にリプレースしようと思ったくらいですから。結局X Compactにリプレースしてしまいましたが…

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背面は指紋認証センサーと1,300万画素のカメラを搭載。カメラはAscend P2(STREAM X GL07S)のころからソニー製CMOSセンサー「Exmor RS」を採用しており、暗所でもきれいな写真が撮れるのが特徴。

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特に近年のHuaweiの端末はハイエンドモデルにライカ監修のカメラを搭載するなどカメラ機能に力を入れており、P9 Liteでも自動車ののテールライトの軌跡を撮影できる「テールライトトレイル」エフェクトが利用できる「ライトペインティングモード」やセルフィー撮影時に便利な「ビューティーモード」など様々な機能が利用できます。

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左側面はNanoSIMスロット+microSDカードスロット。SDXC規格に対応しており128GBまでのmiroSDXCカードに対応しています。microSDXC規格に対応しているので一応規格最大の2TBまで行けるはずですが、現状ではそのような製品が出ていないのでHuaweiが保証しているのはあくまで「128GB」までです。

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右側面はボリュームキーと電源ボタン。ここら辺は標準的な配置なので特にいうことはないというか、正直説明に困る部分だったりします。

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側面はステレオスピーカーとmicroUSBポート。スピーカーに関してはこれを書いている今試しに「しゅがてん!-shgerful tempering-」のOPをYouTubeで流してみたのですが悪くはないし十分高音質なのですが、ボリュームを最大にすると音が割れるのがちょっと気になる点かもしれません。

USBポートはmicroUSBですが、現在USB-C規格もようやく普及し始めたといったところですしダイソーなど一般的に入手しやすいのはいまだにmicroUSBケーブルだったりするのでここら辺はむしろ「ありがたい」かもしれません。一応QuickCharge 2.0には対応しています。

ベンチマーク

ベンチマークテストはウィンタブさんの実機レビュー時でも使っているAntutuを利用しました。

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スペックとしては2014年のハイエンドSoC、Qualcomm SnapDragon 801とほぼ同程度です。

現状のモバイル向けSoCの性能向上は異常すぎるくらいですからこれくらいの性能でも十分満足で…きるのですが、正直日本国内の2万円以下のモデルでもこのスコアをたたき出せる端末が登場してきているので「Premium」名称がついているモデルとしては微妙な印象です。ちなみにオリジナルの「P9 Lite」(Kirin 650搭載)のAntutuスコアは52,870程度は出るようなのでP9 Liteを下回る「Premium」モデルという何とも言えない現象が起きています。

参考 :

Lenovo ZUK Z2(SnapDragon 820): 132,410
UMI Z(Helio X27): 110,070
Vernee Apollo(Helio X25): 93,251
BungBungame KALOS 2(Samsung Exynos 7420): 88,439
Chuwi Vi 10 Plus(Remix OS、Atom X5-Z8300): 64,259
Teclast TBook 16 Pro(Atom x5-Z8300): 58,578
GOLE 1(Atom x5-Z8300): 55,436
マウス MADOSMA Q601(SnapDragon 617): 48,008
Teclast X89 Kindow(Atom Z3735F): 47,495
Wink Pax G1(MediaTek MT8783) : 38,553
YOKA KB2(Amlogic S912): 36,679
マウス MADOSMA Q501(SnapDragon 410): 35,663
Teclast X10(MediaTek MT8392): 31,561
Cube WP10(SnapDragon 210): 29,273
Cube T8 Super Version(MediaTek MTK8735P):23,925
ドスパラ Diginnos Mobile(Snapdragon 210): 23,785
FREETEL KATANA 01 (SnapDragon 210) : 22,724

まとめ

Huawei P9 Lite PremiumはUQ Mobile専売モデルで一括価格は28,900円。オリジナルのP9 Liteは24,800円程度に下がっているので正直白ロムでP9 Lite Premiumを購入するよりはオリジナルのP9 Liteを購入したほうが満足度は高いうえに後継機のNova LiteはMVNO専売とはいえやはりP9 Lite Premiumより安価な19,800円で購入可能なので正直「UQ回線メインで分割購入する」というユーザーでもない限りちょっと積極的にはお勧めしづらい機種になっています。

品質も高いですし性能も十分で悪くはない一台なのですが、この機種の立ち位置上P9やP9 Liteなどで行われているAndroid 7.0 With EMUI 5.0へのアップグレードが行えるかどうかも微妙なところですし…

正直この時期においては何とも言えない微妙な機種になってしまっています。

関連リンク

Huawei P9 Lite Premium : Huawei

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