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中国ECサイトのGearBestやBanggoodなどに出荷される、独自UIが搭載されたAndroid端末にはショップ側が独自に日本語ロケールやGoogle Play Storeなどのコンポーネントを追加したいわゆる「ショップROM」というものが搭載されていることが多くなりました。

具体的には古くから他機種用端末用カスタムROMを開発しており、現在では高コストパフォーマンスな端末を販売して日本でもファンが多い「Xiaomi」の「MIUI」や中国国内ではMotoloraブランドに統合される形で消滅する”らしい”という噂があるLenovo「ZUK」ブランドの「ZUI」などがそれに相当します。

最近日本ではヤマダ電機がODM商品の販売を開始した「UMI」や「Ulefone」、「Elephone」などのメーカーはGoogleが提供しているAOSP Androidをそのまま搭載しており、独自要素がないうえに元々日本語ロケールをほぼ完全な形で搭載している端末が多いため、これらの機種にショップROMが搭載されるということはまずありません。

基本的にショップROMで行っていることは

本来は存在しない日本語ロケールの追加(AOSP Androidから移植、ものによっては独自でガバガバ機械翻訳)

中国では正式にサービスインしておらず、コンポーネントが一切含まれていないGoogleアプリケーションの追加

中華独自アプリの削除

OTAアップデータの無効化

が行われています。

ZUK Z2に搭載されているショップROMはZUI独自部分に関しても機械翻訳でありながら一応それなりに「ローカライズ頑張ったんだな…」と思えるような改変は行われており、また基本的には日本人ユーザーが使いやすいようにカスタムしている善意に関してはかのあゆとしては評価していますし、少なくともかのあゆがウィンタブさんでレビューしてきた端末に関しては変なマルウェアが突っ込まれていることはなかったのでその辺に関しても安心はできるのではないでしょうか。

*ただしGearBestやBanggoodなど、日本でそれなりに知名度がある中華ECサイトに関しては問題はないはずですが、これ以外のショップから購入した端末に入っているショップROMに関してはマルウェアが同梱されている可能性もあるため注意が必要です。

海外端末は基本的には日本国内でメーカー保証を受けることは元々できませんし、LeEco Leシリーズに搭載されている「EUI」は会社自体が危なくなっておりNougatベースにアップグレードされるかどうかも不明確になってきているため基本的に安定していればリスクがそれなりにあるROM書き換えは行わずそのまま運用するのもありなんじゃないかなぁと思っています。

ただし端末メーカーとしては自社の端末にショップ側が勝手に改変を行ったROMをプリインストールして出荷するのは好ましくないでしょう。

実際XiaomiなどはショップROMをインストールされるのを防止するために公式Updaterアプリ経由でのローカルファイルからのROM書き換えが塞がれていたり(ショップROMとの差異による不具合が起きるため)、ブートローダーアンロックを行わない状態で公式ROMに書き換えるために利用する「EDLモード」にコマンドラインから入れなくする対策などを行っていたりします。

またウィンタブさんで4月に発売になったXiaomi Mi Pad 3のレビューを行ったのですが、この子の場合本来の初期出荷ストックROMより古いバージョンのROMを無理やり搭載したためスクリーンショットを取るとシステムUI関連のエラーを吐くなど不具合が発生しており、現時点でGoogle Playが標準搭載されているGlobal版ROMがリリースされていないため止むを得なかったのでしょうが正直これなら純正中国版ストックROMで出荷してくれたほうが良かったという印象です。(他所のレビューをいろいろ見た感じだとどうもMi Pad 3のショップROMはどれも同じ状況のようです)

OTAがつぶされているためセキュリティアップデートやOSのメジャーアップデートが受け取れないという問題もありますし、初心者が純正ROMに書き戻す作業はリスクがあることが多いため、ショップROM自体は否定はしないものの販売時に本来のストックROMと選択できるようにしてほしいというのが正直かのあゆが思うところではあります。

ちなみにMi Pad 3に関しては初期出荷分の、「MIUI Global 8.2.5.0.0」に関しては公式ROMアップデートがたまたま無効化されていなかったためこの手順で公式ストックに書き戻すことができますが、ショップROMのバージョンが上がった場合この手順はおそらく塞がれるものとおもわれます。もっともそのころには正式にリリースされているMi Pad 3用のGlobal版ベースに移行するはずなのでそのままでも特にシステム関連で不具合が起きるということはなくなるはずですが…

またXiaomi端末に関しては非公式ROMの「Xiaomi.eu」版MIUI 8が現在では日本語ローカライズがほぼ完了しているため、ブートローダーアンロックしてTWRPとROM書き換えができる方はこちらで使ったしまったほうがショップROMより快適かと思われます。すでにMi Pad 3用もリリース済みです。

関連リンク

中華スマートフォンにおけるショップ独自のカスタムROMについて知っておきたいこと(かのあゆ)

 

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