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このブログやウインタブさんの寄稿記事にて「Windows 10 Mobileはもう先がないかもしれない」という記事を書きました。

Windows 10 Mobileの現状に思うこと ー 次期大型アップデートはバグ修正程度に(かのあゆ): ウインタブ

Windows 10 Mobileというプラットフォームの現状について、個人的に思うこと(かのあゆブログ版)

個人ブログのほうで記事にした直後にWindows 10 Mobile Creators Update Feature2のRTMビルドと思われるVersion 1709 Build 15252がリリースされていますが、正式版でも特に新機能の実装はなかったため、最後の望みでRS4に相当する次のビルドの配信を待っていたのですが、ついにMicrosoft Windowsプラットフォームの開発トップである「ジョー・ベルフィオーレ」氏から「今後Windows 10 Mobileに関してフォーカスはしない。新機能追加もやらない。今後はAndroidやiOSなど他社プラットフォームに移行してほしい。」という発言が出てしまいました。

つまりWindows 10 Mobileに関しては今後実装予定だったContinuum For Mobileでのマルチウィンドウの実装も行われず、2019年のサポート終了までセキュリティアップデートは行われるもののRS4移行の大型アップデートは一切リリースされないことになります。

ついに公式にWindows 10 Mobileというプラットフォームの「死亡宣言」が行われてしまいました。

 

これを裏付けるかのようにすでにGroove Musicや電卓など、一部の標準アプリはPCと共通のアプリが動作する「UWP」アプリであるにもかかわらず、Windows 10 Mobile向けの更新を打ち切っているほか、Windows 10 Fall Creators UpdateではAndroid/iOS環境との連携を強化し、さらに今月になって自社製ブラウザの「Microsoft Edge」のAndroid/iOS向けのリリースを発表しています。

すでにWindows 10 Mobileじゃないとできないことは存在せず、自社モバイルOSを押していくのではなく、スムーズに他社プラットフォームに移行する環境をMicrosoftが自ら提供する方針に転換しだしています。

96年にWindows CEという組み込み向けのWindowsが出てから21年間続いてきたMicrosoftのモバイルOSがついにその長い歴史に幕を閉じた形になります。

かのあゆとWindowsのモバイルOS

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かのあゆがMicrosoftのモバイルOSを知ったのは98年ごろ。

このころすでに現在のWindows 10 Mobileのご先祖様といえる「Palm Size PC」というPDAタイプの製品が展開されていましたが、当時のPzPCは3comのPalm Pilotに影響されてWEBブラウザやOffice(簡易版のPocket Office)すら搭載されておらず、ファイル管理すらできない代物で中途半端に当時のPC向けOSだったWindows 9x/NT 4.0のUIを実装していたため、小型PCタイプで簡易的ながらInternet ExplorerやOfficeも搭載していた「Handheld PC」と比較すると地味でほしいとも思っていませんでした。

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2000年に登場したPalmSize PCの後継バージョンである「Pocket PC 2000」から大幅に機能強化され、WEBブラウザのPocket Internet Explorerやファイラー、Pocket Officeがついに搭載されたほか、中途半端だったPC向けWindowsとのUI共通化をやめフラットなUIに路線変更し、2000年当時のPDAとしてはかなり魅力的なプラットフォームに進化し、かのあゆも欲しくなってしまったため2002年ごろにドコモがCASIOの「CASIOPEIA E-800」をベースにドコモ向けにカスタマイズした「G-Fort」を購入。これがかのあゆが購入した最初の本格的なガジェットになります。

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それ以降も一時Palmに浮気したことはあったものの、CASSIOPEIA E-700やhp Jornada 548、hp iPAQ rx3715、W-ZERO3シリーズにT-01AなどPocketPC/Windows Mobile系プラットフォームを乗り継ぎ、その中でで「かのあゆブログ」を開設したり、当時のPDAユーザーのオフ会やMicrosoftの組み込みOSイベント「Microsoft Mobile DevCon(MEDC)」に参加したりと本当にいろいろ愛着のあるプラットフォームになっていきました。

ちなみに2005年に開設されたかのあゆブログの最初期のポストはWindows Mobile 2003 Second Editionを搭載していた「hp iPAQ rx3715」をネタにしたこの記事だったりします。

iPAQ rx3715と長く付き合っていくために : かのあゆブログ(旧)

OCNブログ人時代のキャッシュ

日本で初めてAndroid搭載端末である「HT-03A」が登場した時もAndroidというプラットフォームの目新しさには注目していたものの、むしろ世界で初めて1Ghzというクロックスピードを実現したモバイルSoC「Qualcomm Snapdragon」を搭載し、Windows Mobile 6.1の時点でPC向けInternet Explorer 6.0の移植版を先行搭載していた「東芝 T-01A」のほうを注目していましたし、AndroidはWindows Mobileほど成功しないでひっそりと消えていくとまで思っていました。

しかし実際にはそうではなく、iOSとAndroidプラットフォームがガラケーを終了させるほど圧巻し、ついにはMSのモバイルプラットフォームまで終了を迎えようとしています。

おそらく10年前だったらこのような状況は予想すらできなかったと思います。

もうWindows 10 Mobileを使い続けていくメリットはない

Windows 10 Mobileのメインストリームサポート自体は2019年まで継続していくため、今後もWindows Update経由でセキュリティアップデートや細かいバグの修正は行われていきますが、今後機能拡張は一切行われることはありません。

ベルフィオーレ氏がサポート打ち切りの理由の一つとしている「アプリが充実しなかった」件に関しては、そもそもかのあゆが知っている限りではMicrosoft自体がWindows 10 Mobileをそこまで一般向けに売り込まなかったこともあって「お前が言うな」というのが正直な感想だったりします。

それにGameloftはいまだに積極的にゲームを他プラットフォームと同等のアップデートを行っていますし、魅力的なアプリを開発してくれた個人の方もいましたので…MSの売り込みによってはアプリの充実度はもっと変わっていってたんじゃないかなぁというのが個人的な感想だったりします。

「One Core」としてすべてのWindowsを共通化するという目標も、すでにPC向けWindows 10と10 Mobileが機能面で大幅な差がつけられてしまった時点で実現できていなかったことになりますが、今後LINEやTwitterなどのサードパーティ製アプリのサポート打ち切りも予想されますし、Microsoft Edgeはおそらく今後機能拡張されていくWEB規格には対応できなくなっていくので、もうあえてサポート終了までWindows 10 Mobileを使い続ける必要もないと思います。

残念ですが、MicrosoftのモバイルOSはもうこれで完全に「死んだ」ので今のうちにiPhoneなりAndroid端末なりに乗り換えたほうがよさそうです。

またCShellを搭載した「Androdomeda」という次世代モバイルOSの登場もうわさされており、おそらく一時期誤配信されたWindows 10 Mobileの内部α版ビルドがこれだとは思うのですが、Microsoft自体がモバイルプラットフォームに積極的ではない方針に代わってしまったのでこれが世に出るかどうかもちょっとかのあゆとしては懐疑的だったりします。

そもそも「Andromeda」という名称自体が一時期噂されていたAndroidとChrome OSを統合した次世代Google OSの名称とされていたものだったのでいろいろと複雑なものを感じてしまいますが…

関連リンク

Microsoft’s Joe Belfiore says Windows 10 Mobile features and hardware are no longer a focus : Windows Central

もはや新たな機能も端末も登場しない。Windows 10 Mobileは終了へと加速 : すまほん!

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